なぜアクセスは集まるのに、コンバージョンは低いのか?キーワードの選び方と割り当て方。コンテンツとキーワードの関連性の考察
コンテンツを作る。そしてアクセスは集まる、けれど、コンバージョンが悪い。
そんな事がコンテンツSEOでは結構起こります。
コンテンツでのSEO対策を自サイトに導入するにあたって、何が重要なのか。
良質なコンテンツの作成にただ闇雲に取り組んでもなかなか上手くはいきません。
まずはサイト全体の理想像をイメージし、現在のサイトを俯瞰して、
どの様や悩みや問題を持つユーザーが自サイトのどのコンテンツに来たときに、
どの様にその問題や悩みを解決するのか、サービスを利用するのか、
などサイト全体を通して、ユーザーに役立つサイトに育てていく必要があります。
ユーザーにとって役立つコンテンツの集合体になるための、
最も重要な行程の1つが、キーワードの選び方、
そしてキーワードのコンテンツへの割り当て方だと思っています。
端的に言えば、
「ユーザーのニーズの強さはそれぞれ異なるのだから、それにできるだけコンテンツも対応するべき」
という事を、キーワードを基軸に意識し、コンテンツの配置と構造を考えるという事です。
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ユーザーを意識し、キーワードを選定する
今までサービスを利用したユーザーを意識したり、
これから獲得したいクライアントをなるべく具体的に想像し、
(以下「理想的なユーザー」と言います)
キーワードを選定します。
キーワードを選定したい場合、以下の問いを自分にしてみて下さい。
想像上の【あなたの理想的なユーザー】が
A、急にあなたのサービスが必要な場合、検索するキーワードはどの様なものか?
B、あなたのサービスが必要ではあるが、比較検討しているときには、どんなキーワードで検索をするのか?
C、あなたのサービスの必要性自体が潜在的である場合、どのようなキーワードで検索するのか?
D、あなたのサービスが必要な事案はどのような場合に起こり、どんな問題が起き、どのように世間では取り上げられるのか?
E、今までのあなたのユーザーが、サービスを選択するときに何を重視してきた可能性が高いのか?
F、時事的なニュースや有名な出来事、季節、テレビの番組で、あなたのサービス周辺のネタはないか?
一般的にキーワードを探す場合、ツールなどからキーワードを探す事が多いかもしれません。
ですが、私自身は、そんなデータより重要な事があると考えています。
個人的に意識したいと考えているのは、データはあくまで過去のものであり、
明日の検索活動は明日つくられるものだということ、
検索するのはあくまで人であり、そこには様々な出来事があり、
そして人それぞれの検索をするべき事情があるということです。
あなたがあなたのビジネスのプロフェッショナルであるなら、
上記の問いで出てくるキーワードがあります。
それを抽出していってください。
キーワードに内包されたニーズの強さごとの仕分けする
上記の考え方でキーワードを抽出していくと、
キーワードの中に内包されているニーズの強さに気づいてきます。
たとえば、あなたが大阪にある弁護士事務所のを運営していた場合、
「地域(大阪)+弁護士」というキーワードが、
いきなり何かしらの理由で弁護士の助けが必要になり、
かつ大阪という自分が生活する活動範囲の中で弁護士を探そう、
そんな意図をもって検索するキーワードである、考える事ができます。
そしてこのキーワードが、かなり強いニーズを持っている事もわかるでしょう。
つまり「地域(大阪)+弁護士」というキーワードは、
A、急にサービスが必要な場合、検索するキーワードはどの様なものか?
に該当するキーワードだということに気付くはずです。
例えば、離婚を考えているユーザーの方がいるとして、
相手の同意が取れないがどうしても離婚したい、離婚をする必要性がある、
といった場合、
「離婚 裁判 準備」などと、検索をする可能性があります。
これは情報収集も兼ねているキーワードとなってくる可能性もありますが、
申込みにもある程度結びつく可能性があるような、
比較的強いニーズのあるキーワードとなってくると思います。
そういう風に推察した場合、「離婚 裁判 準備」というキーワードでの検索は、
D、あなたのサービスが必要な事案はどのような場合に起こり、どんな問題が起き、どのように世間では取り上げられるのか?
などに該当するキーワードになってくると判断できるでしょう。
このように抽出したキーワードを、
次はキーワードが持つニーズの強さにより仕訳を以下の様に行います。
Aランクキーワード(需要客):依頼に直接結びつく可能性が高いキーワード
例:「大阪 弁護士」「交通事故 弁護士」などBランクキーワード(見込み客):依頼に直ぐに結びつく可能性は低いが、需要を内包しており比較・検討の段階にあるキーワード
例:「離婚訴訟 金額」「交通事故 示談金」などCランクキーワード(潜在的需要層):まだ需要に結びつかない状態だが、興味などはある状態
例:「離婚裁判 期間」「弁護士 選び方」など
上記の3つのキーワード群にランキング別に仕分けして
次の作業に移っていきます。
ニーズの強さごとにコンテンツを配置する
上記までの流れでキーワードを抽出し、
キーワードに内包されるニーズの強さ毎に仕分けを行いました。
次は、ニーズの強さごとにコンテンツを配置を検討していきます。
Aランクキーワード(需要客)に対してのコンテンツ
このキーワードでサイトにたどり付くユーザーは、
すぐにサービスの利用を希望する、運営サイドとして一番いい客層であり、
今までのSEO対策においてのメインターゲットです。
コンテンツとしては、1ページで申込みや問い合わせを誘導できるような、
しっかりとしたコンテンツが望まれます。
また1ページで完結するランディングページの様なコンテンツが最適ですが、
コンテンツの中にお客様の声を追加できたり、
ある程度の更新・拡充できる形や構造にするのも、
これからのコンテンツSEOとしては必要となります。
コンテンツに必要な要素
- ニーズに合致した情報(料金やサービス内容、直ぐに連絡が取れるフォームやTEL)
- 安心感や信頼感(実績や、写真や会社の外観、従業員の働いている姿)
- サービスの流れなどの疑似体験コンテンツ
- お客さまの声などの客観的感想
上記の様に、どちらかというと、「質」を重視したコンテンツが必要です。
Bランクキーワード(見込み客):需要に直に結びつく可能性は高くはないが、比較検討の段階にあり需要を内包しているキーワード
こちらのキーワードでたどり着くユーザーは、
ユーザー自身の状況に似た過去の事例を求める傾向や、
サイト運営側の考え方などをより理解したい、といった思いがあり、
先ほどの質というより、「量」を重視したコンテンツが必要になってきます。
例えば、「過去の離婚訴訟裁判例の一覧」ページや、
「交通事故で示談に至ったケースの一覧」などといった、
カテゴリページや一覧ページなどがそれに該当します。
コンテンツに必要な要素
- キーワードに準じた過去の対応例や実績
- 見込み客と繋がりを作るための装置(フェイスブックページやメルマガ、RSSなど)
- Aランクキーワードコンテンツへの誘導
Cランクキーワード(潜在的需要層):まだ需要に結びつかない状態だが、興味などはある状態
こちらのキーワードの層に対しては、上記のBランクより一段と量が必要になります。
また、ロングテールと呼ばれるキーワードでアクセスしてくるユーザーは、
基本的にこの層になってくると考えて良いと思います。
まずは、潜在的な需要を顕在化するコンテンツ、例えば、
先ほどは、「過去の離婚訴訟裁判例の一覧」となっていましたが、
このCランクでは「過去の離婚裁判例」の1つのコンテンツが対応するのに該当します。
DVで離婚を検討する方や、借金で離婚を検討する方、
その他、いろいろな理由で離婚を検討する方がいると思いますが、
その状況に即した細かなコンテンツを用意していくという事です。
コンテンツに必要な要素や構造
◆構造としてはワードプレスを使った自ドメイン内のブログなどが好ましい。
- サービス周辺に存在する細かなキーワードを拾うこと
- ひとまず量を中心に考え、量の後に内容の充実や更新・拡張を図る
- ストーリー性、独自情報、比較情報など
- ノウハウや心構えなど入門的内容
- 時事ネタや季節ネタ、テレビなどのネタも活用
- 見込み客と繋がりを作るための装置(フェイスブックページやメルマガ、RSSなど)
例:離婚の周辺には「DV」や「借金」などのキーワードが存在します
———
このようにキーワードが内包するニーズの強さにより、
対応するコンテンツを配置し、集客を意識することで、
よりユーザーが求める情報を提供する事ができ、
問い合わせなどにつながりやすくなります。
またコンテンツSEOを行っていくために結構重要になるのは、
コンテンツの更新性と拡張性です。
特にBランクやCランクにおいてはワードプレスを活用し、
情報を常にブラッシュアップ、ボリュームアップしていくことで、
コンテンツ自体の順位維持にも役立ちます。
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