商品・サービス選びからSEO対策は始まっている。SEO的観点で見る、商品とサービスのWEB最適化|SEO対策の前提
商品販売やサービス提供をする側から見ると、
SEO対策は、中期・長期的な検索エンジンを経由した広告だ、と言っていいと思います。
ただ、広告としてのSEO対策を語る以前に、
サイトで提供するサービス自体にも目を向けることも重要です。
例えば、雑誌を売りたいのなら、
「雑誌」というキーワードでSEO対策を行うより、
「雑誌 定期購読」というキーワードでSEO対策を行う方が、効果的です。
「雑誌」のみで検索が行われる場合、購買の為の検索というより、
「雑誌」自体の調査などの意思が入った検索と考えられるからです。
ビジネスに利用するためのSEO対策でのキーワード選定は、
行動を規定するようなキーワードと名詞(業種、サービス名、商品名)の組み合わせがベストです。
先ほどの「定期購読」は行動を規定する言葉となります。
例えば、「ビジネス雑誌 定期購読」に、さら雑誌名を特定して「プレジデント 定期購読」、
「東洋経済 定期購読」などと、より利用するニーズを意識したキーワードの方が、
アクセス流入がある際に、ビジネスにつながります。
ただ、「東洋経済 定期購読」というキーワードで流入を得たとしても、
肝心の『定期購読サービス』を提供していなければ意味がありません。
つまり、SEO対策を行う以前に商品・サービスをニーズのある形に、
再編成、再編集、最適化をする必要があります。
基本的には販売やサービス提供の現場のフィードバックから最適化をするのがいいのですが、
ここでは今まで私がしてきた「商品とサービスのWEB最適化」の例を挙げていきたいと思います。
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◆1、WEBを介しての商品の販売やサービスの提供は「コミュニケーション」である事を意識する◆
WEBは生まれて今まで、一貫してコミュニケーションのツールとしての本質があります。
WEBでの商品の販売やサービスの提供も、それらを通した、提供側と利用者側のコミュニケーションです。
コミュニケーションを一過性のものにするのか、それとも、継続的なものにするのか。
継続的にするためにどんな施策が自社のサイトには最適なのか。
自分がユーザーであればどんなコミュニケーションを取ってもらうのが一番うれしく、使いやすいのか。
などを考えていくと、商品やサービスの最適化はおのずと答えが出てきます。
最初にちょっと抽象的で申し訳ありませんが、大事な事です。
◆2、カテゴリーを細かくして、ユーザー層を具体化する◆
これは例えば、イベント企画時や、人材募集のサイトに役立ちます。
例えば何かしらの大会を企画しイベントを定期的に行う場合、
出場者の募集時に、ジュニア・一般・シニアで年齢層で出場者を分ける、
特定の地域内で予選をすることで、地域で分ける、など、
ユーザー視点からみて商品・サービスを細かく設定し、
変更や最適化を行います。
サービスに限らず商品販売の場合も、
商品の使いやすさをターゲット層ごとに最適化することで、
よりユーザー層を具体化することができます。
例えば歯ブラシがいい例です。一つの歯ブラシという商品でも、
年代別の使いやすさを意識して、商品のカテゴリーを細かく設定しています。
もし貴方の商品がユーザー層の意識がない商品の場合には、
一度ユーザー層を意識して商品の最適化をする事が求められます。
◆3、定期的に商品提供するサービスにする◆
先ほどの雑誌の定期購読などがこれに当たります。
雑誌を買う、という行為は一時的な物ですが、
雑誌を買う、という行動が習慣であれば、恒常的な需要があります。
恒常的な習慣をフォローするビジネスとして定期購読を提供します。
他にも、飲食の宅配も定期化できますし、
相談やデザインに関しても定期的に施策・変更が必要であれば、
定期的な需要が発生します。
その点を意識して、商品・サービスの最適化を行います。
◆4、独自な付加価値をつける◆
例えば、時計を販売する場合でも、
時計の修理が無料になる場合とならない場合では、
購買行動に差が出ます。この場合の修理が無料になる、
という事は独自な付加価値となります。
修理以外にも、定期的なアフターフォローの電話が付加価値となる場合もありますし、
趣味的商品のジャンルでは、サンプルなどが付加価値となる場合もあります。
付加価値には、行動とモノの2種類意外にも、
例えば、決済方法の多様化、秘匿性・機密性の担保や、
分割決済の負担軽減も独自の付加価値となります。
◆5、特別扱いする◆
誰でも、特別扱いは嬉しいものです。
商品を定期的に購入したり、サービスを利用してくれるユーザーに対して、
特別扱いを演出することで、顧客満足度を上げることができます。
たとえば、コンシェルジュ的な定期的な御用聞きなども、サービスに組み込むことで、
ユーザーとの接点も多くなり、顧客のファン化をより促進することができます。
◆6、フリーミアムな商品・サービスは手間のかからない様に提供する◆
フリーミアムとは、一時期話題になった、無料からの顧客獲得方法論です。
フリー(無料)で、まず利益を与え、そこからユーザーを顧客化する試みです。
ただ、フリーミアムの考え方を適用する際に気を付けなければいけない事は、
フリーミアムな商品やサービスの提供にはなるべく時間を割かない、という事です。
フリーミアムなものの代表格はグーグルなどの検索エンジンでしょう。
グーグルの検索エンジン事業の様に、フリー(無料)の検索サービスを利用した何%が広告を利用する、
といった具体的なキャッシュポイントについての指針とデータがあれば
フリー(無料)のサービスの拡大は是とできますが、
通常の企業は、広告ではなく商品販売、サービスの提供で利益を上げます。
フリー(無料)なサービスはあくまで入口の戦略の一つですので、
なるべく経費・手間をかけることなく提供する事をお勧めします。
◆7、商品やサービスの販売は悪い事ではない事を理解する◆
これは、スタートアップの状態によくありがちで、私自身もそうだったことです。
どんなものでも「安く提供することが良い事」だ、という考えや、
「たくさんのお金をもらう事は良い事ではない」という考えは、
以下の様に変換する必要があります。
「商品を販売する事、サービスを提供してお金をもらうという事は、コミュニケーションすることだ」
「多くのお金をもらうという事は、より密なコミュニケーションを望まれているということだ」
商品の販売やサービスの提供という商取引は、
商品やサービスを通したコミュニケーションです。
貴方の商品やサービスに独自性があり、高い付加価値がある場合、
それを提供する対価である料金は必然的に高いものになります。
貴方の提供する商品やサービスが質が高い物であれば、
コミュニケーションの結果受け取る対価は、
多くなってもそれはそれである意味当然の産物と言えます。
なので、多くのお金をもらう事に罪悪感を感じるより、
むしろ多くのお金を払いたいとユーザーに思ってもらえるような、
質の高い仕事を提供する事を目的とするべきだと思っています。
——–
こんな感じで、SEO対策を始めるにあたっての前提として、
サイトに掲載する商品のWEBへの最適化を考えてみました。
この項は、ほんとにいろんな要素があり、私自身の経験もまだまだ未熟ですので、
これから内容を加筆・修正することもあるかもしれません。
ただ、言えるのは、WEBには売れる商品と売れない商品がある、という事です。
そしてもっと言えば、売れない商品やサービスも最適化することにより、
売れる商品やサービスにすることができるという事です。
現在集客できているはずなのに、商品が売れない、という場合や、
どんな商品やサービスを提供すればいいのかわからないという場合には、
よかったら、この記事を参考にしてみて下さい。
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