SEO的観点で取り組むインバウンドマーケティング。ブログを最強の営業マンにする為の30項目
インバウンドマーケティングは注目されていますし、当たり前になりつつあります。
当サイトでも、先々週に記事としてインバンドマーケティングについて書いています。
当サイト参考記事「インバウンドマーケティングとは。インバウンドマーケティングとSEO対策」
インバウンドマーケティングを非常に簡単に言えば、
「専門性の高いコンテンツを配信して、その配信にアクセスを集め、
コンテンツに興味があるユーザーを顧客化していくこと。
同時に、継続的にコンテンツを改善、顧客との関係性を高めるマーケティング」
ということです。
つまりは営業的な、自分のビジネスのサービスや、商品を売る事を最終目的としている、
ブログやサイトなどがこれに当てはまります。
今回の記事では、そのインバンドマーケティングをSEO的な観点で取り組む時に、
どんな施策や準備、方法や考え方が必要なのかを30項目にまとめてみました。
もし、よろしければお読みください。
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商品やサービスの選択。ブログの選択など
◆1:取り扱う商品を選定する◆
インバンドマーケティングで取りつかう商品は、日常的で低価格帯な商品やサービスより、
専門的で高価格帯の商品やサービスが向いています。
例えば、低価格帯な文房具より、むしろ自動車の方が、さらに言えば、自動車のカスタムなど、
専門性の色が濃くなるほうが、よりインバンドマーケティングを行う商品として適しています。
◆2:ターゲットを設定する◆
取り扱う商品を決めることで、ターゲット層を決めやすくなります。
また、運営をしながら実際のターゲット層が求めるような形に、
商品やサービス自体を改良していくようにします。
◆3:シェアされやすいブログを選択する◆
中長期的には検索エンジンに最適化されたブログ記事を更新することで、
検索エンジンからの流入が増えますが、初期段階においては、
ソーシャルサイトからシェアされやすい、または、
機能的にソーシャルと適合しやすいブログを選択しましょう。
「おすすめブログ」
・ワードプレス 拡張性NO1です。
・はてなブログ はてブとの相性が良く、バズリやすい
・アメーバ 検索にかかりやすく、更新もしやすい
◆4:ブログに必ず入れるべきツール◆
以下の解析ツールは必ず導入します
・グーグル解析
・グーグルウェブマスターツール
以下、拡散を狙ったシェア増加のためのソーシャルボタンです。
・「ソーシャルボタンなどをまとめて簡単設置|忍者おまとめボタン」
でソーシャルボタンを設置。このブログの下部に設置しているものです。
記事左側に出るボタンは、プラグインを利用しています。
また、利用するブログについては、無料ブログであれば、
なるべくHTMLやmetaの情報を変更できるサービスがベターです。
個人的にはワードプレスを利用することをお勧めしています。
ボディーブローの様に効く、運営や更新の細かなコツなど
◆5:アクセスユーザー目線でブログ記事を書く。◆
ブログ記事を書く際に気を付ける事は、外部からは意味不明な内輪の話を書かない、という事です。
アクセスユーザーが興味を持つであろう事を意識して記事を書いてください。
ユーザー目線で記事を書くことにより、記事内に自然と検索キーワードが内包されていきます。
変にSEO対策を気にしなくても、この意識でロングテール的なSEO施策が可能です。
◆6:1記事1テーマの原則◆
1記事に1テーマとして記事を書きましょう。
1記事にテーマが複数あると、内容が複雑になり、伝わりにくくなります。
◆7:解決策として記事を見つけてもらう事を意識する◆
ブログで行うインバウンドマーケティングは、
「ユーザーに困ったことがあり能動的に調べた時に、見つけてもらうページ」
を作る事です。
つまり、どんなことに困っている人がいる可能性があるのかを意識して、
記事の作成を行う必要があります。
今まで対応してきたお客さんがどんな事に困っていたのか、などを思い出しながら、
その問題の概要や、解決策などを記事化するのもいいと思います。
◆8:記事の現場感、臨場感を高める◆
写真や、動画など、いわゆるリッチコンテンツを活用しましょう。
特にサービスを提供する場合、文章だけだと伝わりにくい場合も多くなります。
◆9:記事のタイトルは端的な結論を、短い文章にして入れる◆
いわゆる釣り記事にする必要はありませんが、どんなことを書いている記事なのか、
それを端的に説明している文章を記事タイトルにするのがベストです。
更にいえば、そういったタイトルが検索エンジンにも好まれる傾向にあります。
間違っても記事タイトルをキーワードの羅列のようには書かないようにしてください。
検索エンジンに検索結果として露出した際に、アクセスされにくくなります。
◇キーワードだけなタイトル例「インバウンドマーケティング 方法」
◇内容を端的に表現した文章タイトル例「インバウンドマーケティングを成功させる10の方法論」
◆10:記事毎にディスクリプションを入れる◆
このサイトはワードプレスにより作成されています。
ワードプレスの場合は「All in one SEO pack」を使用することで、
記事ごとにmetaディスクリプションを設定することが可能です。
このmetaディスクリプションを設定し、上記の5のタイトル設定で、
記事が検索エンジンに露出した際にクリックされる可能性を高める事が出来ます。
◆11:定期的に更新をする◆
当たり前の事ですが、ブログは定期的に更新する必要があります。
更新が必要な理由は様々ですが、
住 太陽さんの「サイトのアクセス増加に更新が必要な5つの理由」には、
その理由が簡潔に述べられていて参考になります。
また更新する際にはできるだけ、ターゲット層が読んでくれやすい時間帯を
意識して更新してください。
拡散性のアクセスアップの為の施策
◆12:拡散する装置を設置しておく◆
検索エンジン経由の集客は、サイトを運営してすぐ出来る物ではありません。
どうしても時間がかかります。
最初からある程度のアクセスを稼ぐためには、フェイスブックやツイッターの活用は外せません。
必ず設置しておく必要があります。
◆13:シェアされやすい記事を書く◆
ユーザー目線での記事執筆にも関わる項目ですが、
フェイスブックやツイッターで拡散されやすい記事を書くこと、
これもブログでネット集客を行う上で非常に大事な事です。
とくに流入数が多いフェイスブックなのですが、
シェアされやすい内容が、配信元が自分と関係があるか無いかで少し変わる印象があります。
また、「いいね!」「コメント」「シェア」にはフェイスブックの中でも少し役割が変わります。
外部参考記事「Facebookでシェアされるコンテンツの作り方」
上記の記事はこの項目について非常に参考になりました。
・いいね!= 拍手をする
・コメントをする = 掛け声をかける、応援する
・シェアする = その記事を知り合いに紹介する
自サイトをSNSを活用して集客するには「シェア」してもらう事が一番大事です。
どんな記事を書けば、記事をユーザーさんが知り合いに紹介してくれるのか、
自分に置き換えて考え、しっかり考えて記事を作成しましょう。
◆14:評価や反応を認識しやすくする◆
ブログを更新する時に、評価や反応としてコメントやフェイスブックのいいね!などは、
運営している人間からすると、非常に励みになります。
「ツイートボタン、いいねボタンなどをまとめて簡単設置|忍者おまとめボタン」を使い、
記事がどの程度シェア・拡散されているか、
サイトにアクセスした人にすぐに分かるようにするのもお勧めします。
ソーシャルボタンの数字は、初めて訪れた人にとっては、
そのサイトの人気度を客観的に図る指標になります。
運営者側にとってもにどんなテーマや記事内容が受け入れられやすいのかなど、
運営方法をブラッシュアップする上で非常に参考になります。
また以下の点は、評価や反応を収集する際に使える指標です。
・フェイスブックのいいね!の数
・ツイッターでつぶやかれた数
・記事へのアクセス数
・ウェブマスターツールで見る、記事へのリンク数
・サービスや商品WEBサイトへの誘導数
◆15:ブログの総合的なジャンルを統一し、情報を掘り下げる◆
「アクセスを稼ぐためにどんなものでも記事にしていく」という必要はありません。
商品やサービスのジャンルから逸脱しないブログ記事を更新してください。
また、同じテーマに言及する場合でも切り口を変えることにより、
情報をより掘り下げることができ、専門性をより強くアピールできます。
例えば、当サイトの記事では、「検索エンジンペナルティー」に言及した記事がありますが、
「ペナルティーの原因」と「ペナルティーの種類」では、記事を分けています。
これは、同じテーマでも、切り口を変更することで、より専門性が高い記事がかけるからです。
SEO視点でのインバウンドマーケティングブログの運営・構成
◆16:どの記事にも3クリック内で到達可能な内部リンク構造◆
検索エンジンからの流入を主な集客と考える場合、
記事を増やせば増やすほど検索エンジンからの集客が増えるかと言われれば、
そういう事はありません。
特にブログの場合は、古い記事が埋もれていってしまうので、
計画的な内部リンクの構造は必要不可欠です。
どの記事からでも3リンク以内で全ての記事に到達可能というのが一つの指標として、
私としては推薦しています。
◆17:人気記事には意識的に内部リンクを集める◆
ブログを運営していると、人気記事というものが分かってきます。
特にこの人気記事へのアクセスが検索経由からの物の場合、
ほうっておくと、検索エンジンでの順位が下がり、アクセスが減ってしまう場合があります。
これを防ぐために、意識的に内部リンクを人気記事に集めるようにしてください。
これは、ユーザビリティーの観点からも、人気記事を推薦するという行為でもあるので、
サイト内回遊率を上げる意味でも価値のある施策だと思います。
◆18:ページ送りを最適化して検索エンジンのクローラー回遊率を上げる◆
ページ送り(ページング)を最適化をすることで、
より多くの記事を検索エンジンにインデックスさせることができます。
参考外部資料
nanapiのSEOを担当されている辻さんの「事例で考える『SEOのちから』」
◆19:rel=”canonical” 属性を利用してページを正規化◆
ブログシステムを利用する事で、簡単に記事を書くことができます。
ただ、同時に記事を書く際に、同じコンテンツ(内容)のページが、
たとえば、カテゴリーやタグなどにどうしても複製されてしまいます。
複製されたページを放置することで、若干ではありますが、
メインの記事の検索順位にも悪い影響があります。
また、最優先されないページが検索結果に表示されることで、
不十分な情報が載ったページユーザーをアクセスさせてしまう場合があります。
rel=”canonical” 属性を使い、正規化することで、
複数同じ内容のページが存在する場合、その中で最優先のページをしてすることができます。
これは、ワードプレスであれば、「All in one SEO pack」を利用する事で、
カンタンに設定することが可能です。
◆20:記事には内容を追加することで、検索エンジンに重要な記事であると認識させることができる◆
新しい記事を書くばかりが重要なわけではありません。
例えば、1年前に書いた記事が、現在の状況とは合わなくなった場合、
記事に加筆・修正を行うことも必要です。
また、そのように加筆・修正を行う事で、検索エンジンにその記事が重要な記事である、
というシグナルを送ることができます。
◆21:記事内のリンクとサイドバーなどからのリンクは、価値が違う◆
ブログにはいわゆる記事を書く部分と、
サイドバーやヘッダーやフッターなどサイトワイドリンク(ROSリンク)の部分があります。
同じリンクでもそれぞれの場所により価値がが変わります。
記事を各部分からのリンクは、サイドバーやヘッダーやフッターからのリンクより価値があります。
上記14で触れた、人気記事へのリンクも、
出来れば記事内から記事の紹介リンクを張る方がより意味が大きくなります。
◆22:サテライトサイトを使った外部リンクはリスクが高いことを知る◆
自作自演的なサテライトサイトを使った外部リンクは、
かなりの確率でスパムとして検出されるようになってきました。
インバウンドマーケティングを行う際には、長期的な運用を考えていなければいけません。
せっかく良いコンテンツを作っていくのであれば、SNSを利用して、コンテンツを拡散し、
出来るだけナチュラルにリンクを獲得する様にするのが無難です。
◆23:外部サービスへのURL登録は慎重に行う事◆
外部のサービスへの登録は慎重に行ってください。
外部リンクを得るつもりがペナルティーを食らう羽目になるかもしれません。
当サイトの記事「検索エンジンのペナルティ要因、要因疑い例など40項目」でも書きましたが、
中小検索エンジンや、相互リンク型ディレクトリサイトなどは、
かなり危険であると思われます。あまり利用はお勧めできません。
◆24:有名ディレクトリサイトへの登録、SEO対策業者による外部リンクも基本不要 ◆
インバンドマーケティングを行うブログにおいて、有名・無名を問わず、
ディレクトリサイトへの登録は不要だと考えています。
ディレクトリより、もし予算などが許すのであれば、
コンテンツがマッチする専門的なサイトのプレスリリースは利用した方がいいかもしれません。
また、先ほどの21でも言及していますが、
特定のキーワードを上位化するためのリンク施策は基本的に不要です。
もちろん業者によるSEO対策も不要だと思います。
これは先に触れたペナルティーへのリスクもありますが、
インバウンドマーケティングをするにあたり、運営して見えてくるメインのキーワードが、
施策を進めるうちに変貌することが多いからです。
インバウンドマーケティングで得た情報を元に、メインキーワードを設定して、
そのキーワードに最適化したLPのようなサイトを上位化するのであれば、
SEO対策は必要になってきますが、インバウンドマーケティングそのものを行う、
ブログには外部リンク的なSEO対策は基本不要だと考えています。
アクセスを見込み客に変えていく方法論
◆25:フェイスブックページやメルマガ登録を利用する◆
ここまでの方法論はアクセスを集めて、ユーザーを獲得する所に力点がありました。
ここからは、アクセスのあった人を見込み客に変えていくフローになります。
まず、フェイスブックページやメルマガの登録をしてもらうようにします。
これは、アクセスして、サイトを閲覧するという、開いたコミュニケーションから、
自分とアクセスユーザーさんとの閉じた場への、コミュニケーションの場の移動を意味します。
RSS登録やブックマークなども、リピーター獲得の方法論としては優れていますが、
コミュニケーションツールとしては利用できません。
◆26:ダウンロード資料や無料のサービスを用意する◆
商品やサービスによっては、ダウンロードできる資料や、無料で受けることができるサービスや、
サンプルなどを用意して配布するなども、アクセスユーザーを見込み客化するのに、有効な手段です。
ブログでのインバウンドマーケティングの本質やまとめなど
◆27:ブログによるインバウンドマーケティングはコミュニケーションである事を理解する◆
ブログによるインバウンドマーケティングは、つまるところ、コミュニケーションだと考えています。
この記事のタイトル、「ブログを最強の営業マンにする」ということもそうですが、
いい営業マンは、お客さんの持っている空気や、趣向に合わせてコミュニケーションが取れます。
ブログも、ソーシャルボタンや、アクセス解析や、リンク分析から、
どんな人がこのブログに訪れ、どんな記事が人気があって、求められている情報はどんなものなのか、
それがわかってきます。その情報を活かして、また新しい記事を書く。
アクセスして来たユーザーさんとのコミュニケーションを、記事を通して行う。
これがインバウンドマーケティングブログの本質だと感じています。
◆28:運用は長期的に考える◆
インバンドマーケティングをブログで行う際に難しい部分が成功目標の設定です。
費用対効果という側面でいくと、PPCやセールスサイトに直接行うSEO対策の方がより直球で、
優れているかもしれません。
ただ、ブログの活用で得れるオリジナルなものがあります。
それは「ファン」です。
アクセスを集めて、ファンを作り、ファンを育て、コミュニケーションを取り続ける。
その流れをつかむためには短期運用は難しのは間違いありません。
インバンドマーケティングをブログで行う際には必ず長期の取り組みが不可欠です。
◆29:運営側の伝えたい情報と、ユーザーの知りたい情報の違い◆
インバンドマーケティングも商品やサービスのPRの場であることは間違いありません。
ブログでインバンドマーケティングをする際には、
「運営側の伝えたい情報と、ユーザーの知りたい情報の違い」がある事を認識する必要があります。
運営者側は、商品の完成形や提供サービスの成果を伝えたがります。一番伝えたいと思っています。
しかし、能動的に検索してくるユーザーが知りたい情報は、
「商品の完成形や提供サービスの成果」の部分以前のところの場合が多いのです。
それは企画・制作の段階であったり、商品やサービスができるストーリーであったりです。
最初に、商品選定の際に、日常的で低価格な物より、専門性が高く高価格な物の方が、
インバウンドマーケティングに向いていると書きましたが、
ユーザーは、「企画・制作の段階での出来事、商品やサービスができるストーリー」に共感して、
商品を買ったり、サービスに申し込んだりという事が多いのも、大きな特徴だと思います。
◆30:でも一番重要なのは愛だったりします◆
ネットで探して中古車を買うなら、
車に愛情を注ぎ、お客さんにも感謝と愛を注ぐような店長がブログをしているお店で買いたいですね。
ダイビングや釣りに行くなら、
海や魚に愛情を持って、お客さんとも仲良く写真に写っているようなブログがあるお店を探します。
最終的に結論が、こんなもので申し訳ないですが、でも大事な事です。
結局ブログを通して、商品/サービスに愛があり、お客さんにも感謝と愛がある、
それが垣間見え、上記の29項目がしっかりしているブログであれば必ず成功すると思っています。
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公開日:
:
最終更新日:2013/10/24
ゼロからのSEO対策の方法論, 検索エンジンを使った集客法など, 検索エンジンマーケティング研究, SEOアドバイザーズBLOG, SEOアドバイザーズ全記事 インバンドマーケティング, インバンドマーケティングはコミュニケーション, インバンドマーケティングブログ, ブログにはソーシャルボタンが必須, 忍者おまとめボタン
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